2021/7/31演奏会のお知らせ♪
演奏会のお知らせです!
2021/7/31(土) ヴァイオリニストの清永あやさんのリサイタル(芦屋クラシカ)にて
私の新作 "Lost in ________ III" for Violin solo が初演されます😊
コロナによりお席が制限されております。
当日券の販売はございません。
お問い合わせは上記チラシの電話番号(芦屋クラシカ)までお願い致します🤲
・今回初演するLost in ______III for Violon について
"Lost in_______ "は、2020年春から制作している、ソロ作品集です。コロナ禍での世界的なロックダウンをテーマにしています。
一作目のフルート作品(マリオ・カローリさんに2020年夏に香港で初演して頂く予定でしたが、コロナにより延期中)、2作目のオーボエ作品に続き、3作めが発表することができ、とても嬉しいです!
Lost in ________ II for Oboe soloの動画はこちら↓
Hinako Takagi - “Lost in _____ II” (2020) for Oboe solo - YouTube
—プログラムノート—
「竜潭譚(りゅうたんだん)」という明治後期から昭和初期にかけて活躍した作家、泉鏡花が書いた小説があります。主人公の少年がツツジの丘で、「ハンミョウ(別名:道教え)」という虫に顔を噛まれ、それがきっかけとなり幻想世界に迷い込むという物語です。
劇作家、演出家である内藤裕敬さんが、コロナ禍における文化への向き合い方に関する寄稿文(2020年4月23日 毎日新聞 関西版夕刊 https://www.facebook.com/361386107288096/posts/2919391421487539/)
の中でこの小説を取り上げ、
「私たちはもう入り口に入ってしまった。いつ入ったかは定かではない。〜中略〜ここまで入りこんでいるとは思いもしなかった。今物語のただ中だ。」と述べています。
“Lost in _______”(_______に迷い込む)というタイトルを付けたのは、現在の世界的なコロナ感染拡大の状況により、多くの人が何かを失い、異世界に迷い込んだと感じていると思ったからです。
私たちは不安と不思議に満ちた「新しい世界」に強制的に迷い込まされてしまいました。タイトル部分の空白 “__________”には、聴いてくださる方自身に当てはまる言葉を入れ込んで欲しいと思っています。また、この曲が演奏される頃には、「物語のただ中」にいる私たちの「出口」が見つかっていることを願っています。
高木日向子🎹